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物価が1.9%上昇。それでも家計の実感とずれる理由を考える

物価の上昇率と価格の水準はどう違うのか。全国の数字を読み、自分の家計と照らし合わせる方法を考えます。

物価のニュースを読んで、「買い物ではもっと上がっている気がする」と感じたとき、まず確かめたいのは、数字が何をまとめたものなのかという点だ。

9月18日公表の8月の全国消費者物価指数は、総合が前年同月比1.9%上昇。生鮮食品を除く総合は1.7%、生鮮食品とエネルギーを除く総合は1.9%だった。今週の新発表ではなく、物価を考えるために先週公表の資料を取り上げている。出典:総務省統計局「2026年8月分 消費者物価指数」

ここで混同したくないのは、前年同月からの値上がりと、先月からの値上がりだ。また、上昇率が小さくなった場合も、価格が下がったとは限らない。仮に100円の商品が110円になり、さらに112円になれば、上昇率は小さくなっても、支払う金額は増えている。この金額は説明用の例であり、実際の商品価格ではない。

もう一つ考えたいのは、家計の中身である。全国の総合指数が1.9%上がったからといって、自分が買うすべての商品も1.9%ずつ上がった、と読むことはできない。食費、住居費、交通費など、何に多く支出しているかを見ないまま、家計全体への影響を一つの数字で決めつけないようにしたい。

身近な確認方法として、毎月買うものを三つだけ選び、価格と容量を残してみてはどうだろう。同じ商品に見えても容量が変われば、支払額だけでは比較しにくい。これは全国の物価指数を作り直す作業ではなく、自分の支出の変化を理解するための小さな記録だ。

物価の数字から金利や相場の方向まで一度に言い切る必要はない。まず対象月と比較期間、何を含む指数なのかを確認し、それから家計や政策の議論につなげる。今週は、その順序を意識して経済ニュースを読んでみたい。

本号は9月25日時点の情報で構成しています。ニュースの順位は編集上の注目順です。事実関係の訂正はお問い合わせからお知らせください。